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屋上防水の点検方法を解説!劣化症状から異常サインまで自分でできる確認のコツとは

2025.11.22 お役立ちブログ

日頃から建物の維持管理に気を配ることは、その資産価値を守り、居住者の安全を確保する上で不可欠です。
特に、建物を雨風から守る屋上防水は、目に見える部分だけでなく、細かな箇所にも注意を払うことで、将来的な雨漏りや大規模な修繕費用を防ぐことに繋がります。
ご自身で屋上の状態を具体的に把握し、適切なメンテナンスにつなげるための知識は、建物を長く大切に使うための第一歩となるでしょう。
そこで、この記事では屋上防水の点検ポイントについてわかりやすく解説します。

屋上防水の点検箇所と確認方法

防水層表面のチェックポイント

屋上防水層の表面は、建物の最も外側で雨水に直接晒される部分であり、劣化の兆候が現れやすい箇所です。
点検の際は、まず広範囲を俯瞰するように確認し、防水シートやアスファルトなどの防水材そのものに、ひび割れ、膨れ、剥がれ、破れといった損傷がないかを目視で丁寧にチェックしてください。
特に、太陽光による紫外線や温度変化による伸縮で発生しやすい細かなひび割れ(ヘアクラック)は、放置すると雨水の浸入経路となる可能性があるため、注意深く観察することが肝要です。
また、異物の付着や、コケ、藻類の発生なども、長期的な劣化に繋がるサインとなり得ます。
懐中電灯などを活用して、隅々まで光を当てながら確認すると、微細な異常も見つけやすくなります。

立ち上がり部分のチェックポイント

屋上防水は、建物の外壁との取り合い部分である立ち上がり部分においても、その処理が非常に重要です。
この部分は、防水層が垂直方向に立ち上げられ、シーリング材などで保護されていることが一般的ですが、建物の揺れや経年劣化によって、防水層自体が壁から剥がれたり、破れたりする可能性があります。
また、立ち上がり部分の最上部に取り付けられている笠木(かさぎ)と防水層との間に隙間が生じ、そこから雨水が浸入するケースも少なくありません。
シーリング材にひび割れや痩せが見られる場合も、水の浸入リスクを高めます。
指で軽く押してみて、防水層に弾力がない、あるいは容易に動いてしまうような場合は、劣化が進んでいるサインと考えられます。

排水口(ドレン)周りのチェックポイント

屋上における排水口、通称ドレンは、屋上に溜まった雨水を速やかに排水するための極めて重要な設備です。
このドレン周りに異常があると、屋上に水が溜まり、防水層への負担が増加するだけでなく、建物内部への雨水浸入の直接的な原因となります。
点検では、まずドレンキャップが正しく設置されているか、破損していないかを確認します。
次に、落ち葉、砂、ゴミなどが堆積してドレンが詰まっていないかを目視し、必要であれば手で取り除いてください。
ドレンパン(受け皿)にひび割れや変形がないかも確認が必要です。
そして、ドレン本体と防水層との接合部分に、浮きや剥がれ、ひび割れが発生していないかについても、注意深く観察することが求められます。

屋上防水の劣化症状はどう見分ける?

防水層のひび割れ膨れ剥がれの見分け方

屋上防水層に発生するひび割れは、その幅や深さによって深刻度が異なります。
髪の毛のような細いひび割れ(ヘアクラック)は初期段階のサインですが、指の爪が引っかかるほどの幅がある、あるいは複数箇所にまだらに発生している場合は、より注意が必要です。
膨れは、防水層の下に水分が浸入し、熱によって蒸発・膨張することで防水層が持ち上がった状態を指し、内部からの劣化が進行している証拠です。
放置すると破れに繋がるリスクがあります。
剥がれは、防水層が下地から完全に、あるいは部分的に離れてしまっている状態で、特に端部や目地部分で発生しやすく、雨水の浸入を容易にします。
これらの症状は、単独で発生することもあれば、複合的に見られることもあり、状態を正確に把握することが重要です。

水捌け不良や水たまりドレン詰まりの見分け方

水捌け不良や水たまりの発生は、屋上防水の機能が低下している明確なサインです。
雨が降った後、通常であれば数時間のうちに水が引くはずが、長時間にわたって水が残っている、または屋上の特定の箇所に常に水が溜まっている状態は、水捌け不良の兆候です。
この原因の多くは、排水口(ドレン)の詰まりにあります。
落ち葉や砂、ホコリなどがドレンに堆積し、水の流れを阻害することで、屋上に水が滞留してしまいます。
ドレン周りにゴミが目に見えて溜まっている場合や、普段は水が引くのに最近時間がかかるようになったと感じる場合は、ドレンの詰まりを疑ってみてください。
水たまりが長期間続くと、防水層や下地への水分の浸透を招き、さらなる劣化を進行させる恐れがあります。

屋上防水の異常サインとは?

軽微な劣化と放置できない劣化の見極め

屋上防水における「軽微な劣化」とは、表面に見られるごく細かなひび割れ(ヘアクラック)や、軽度の汚れ、あるいはわずかなコケの発生などを指し、これらは直ちに防水機能に大きな影響を与えるものではない場合が多いです。
しかし、「放置できない劣化」と見なされるのは、防水層の幅が広いひび割れ、下地から浮き上がっている膨れ、広範囲に及ぶ剥がれ、破れ、そしてドレンの深刻な詰まりによる長時間の水たまりなどです。
これらの症状は、雨水が防水層を貫通し、下地や建物の構造部材へ浸水するリスクが非常に高く、放置すれば雨漏りや建材の腐食、カビの発生などを引き起こす可能性があります。
日常的な点検で、これらの重大なサインを見逃さないことが肝心です。

雨漏りに繋がる可能性のあるサイン

屋上防水の劣化が雨漏りに発展するまでには、いくつかの段階がありますが、特に注意すべきサインが存在します。
防水層に発生した幅の広いひび割れや、防水シート自体に明らかな破れが見られる場合、雨水は容易に浸水経路を見つけます。
また、建物の外壁との取り合い部分である立ち上がり部分の防水層が剥がれたり、破れたりしていると、そこから雨水が壁内や天井裏に侵入する原因となります。
排水口(ドレン)の破損や、清掃しても解消されない深刻な詰まりは、屋上に長時間水たまりを発生させ、防水層や下地への浸水リスクを劇的に高めます。
さらに、屋上の床面に見られる継続的な水たまりは、防水層の劣化だけでなく、下地の劣化も進行させている可能性があり、将来的な雨漏りの温床となることも少なくありません。

屋上防水の点検方法自分でできること依頼すべき状況

自分でできる簡易的な処置

屋上防水の点検でご自身でできることとして、まずは安全を確保した上での目視確認が挙げられます。
前述したような各箇所のチェックポイントを参考に、異常の有無を確認します。
また、ドレン周りに溜まった落ち葉やゴミなどを取り除き、排水経路を確保する清掃作業も、ご自身で行える有効な処置の一つです。
ただし、高所での作業は危険を伴うため、無理は禁物です。
ホームセンターなどで販売されている簡易的な防水テープや補修材を用いて、小さな穴や隙間を一時的に塞ぐことも可能ですが、これはあくまで応急処置であり、根本的な解決には専門的な知識と技術が必要です。
発見した異常箇所は、スマートフォンなどで写真に撮り、記録しておくようにしましょう。

専門家への依頼が必要なケース

ご自身での点検や簡易的な処置では対応できない、専門家への依頼が必要となるケースは多岐にわたります。
防水層に広範囲にわたるひび割れ、大きな膨れや剥がれが発生している場合、立ち上がり部分の防水処理に明らかな劣化が見られる場合、ドレン本体が破損している、あるいは清掃しても水捌けが改善しないような深刻な詰まりがある場合などは、専門家による診断と補修が不可欠です。
また、天井や壁に雨染みが見られるなど、雨漏りの兆候が確認された場合は、速やかに専門会社に相談する必要があります。
これらの症状は、防水機能の低下だけでなく、建物の構造躯体にも影響を及ぼしている可能性があり、専門的な知識と経験を持つプロフェッショナルによる的確な判断と施工が求められます。

点検結果の記録と報告

ご自身で行った屋上防水の点検結果は、必ず記録に残しておくことが推奨されます。
記録には、点検日、点検者、発見された異常箇所の詳細(場所、状態、写真)、劣化の程度などを具体的に記載します。
この記録は、建物の経年変化を把握するための貴重な資料となり、次回の点検時や、専門会社に補修を依頼する際に、状況を正確に伝えるための重要な証拠となります。
会社に点検を依頼した場合でも、報告書をしっかりと確認し、内容を理解することが大切です。
記録があることで、いつ、どのような補修を行ったかの履歴も管理でき、将来的なメンテナンス計画を立てやすくなります。

まとめ

屋上防水の維持管理においては、防水層表面、立ち上がり部分、そして排水口(ドレン)周りといった、多岐にわたる箇所を定期的に点検することが重要です。
ひび割れ、膨れ、剥がれといった劣化症状や、水捌け不良、水たまりなどの異常サインを正しく見分けることが、建物を雨漏りから守る第一歩となります。
ご自身でできる簡易的な清掃や観察は有効ですが、深刻な劣化や雨漏りの可能性が疑われる場合は、迷わず専門家へ依頼することが、建物の寿命を延ばし、安全性を高めるための賢明な選択と言えるでしょう。
日頃の注意深い点検と、適切なタイミングでの専門家との連携が、大切な建物を長期にわたり保護する鍵となります。

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