マンション大規模修繕とは?工事内容・費用・頻度を徹底解説
マンションを購入したり、住んでいるマンションの管理組合に携わったりする際に、「大規模修繕」という言葉を耳にする機会が増えるかもしれません。
この言葉、何となくは想像できるものの、具体的にどのような工事なのか、費用はどのくらいかかるのか、といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
そこで、マンションの大規模修繕について解説します。
大規模修繕工事の概要
マンションの寿命を延ばすための周期的な改修工事
マンションは、鉄筋コンクリート造であっても経年劣化によって建物の構造や設備にさまざまな問題が生じます。
大規模修繕工事は、そうした劣化を予防・修復し、マンションの寿命を延ばすために定期的に実施される大掛かりな改修工事なのです。
また、建物の状態を良好に保つことで、居住者の安全・安心を確保し、資産価値の維持にも繋がります。
さらに、建物の構造躯体や設備を対象とした大掛かりな工事であるため、長期的な視点での維持管理が重要といえます。
建物の構造躯体や設備を対象とした大掛かりな工事
工事の対象となるのは、建物の外壁、屋上、ベランダ、バルコニーといった外装部分です。
また、給排水管、エレベーター、防災設備などの共用部分の設備も含まれます。
規模も非常に大きく、多くの費用と期間を要する点が特徴です。
そのため、計画的な資金準備とスケジュール管理が不可欠といえます。
区分所有法に基づき区分所有者が共同で行う工事
マンションは、多くの区分所有者によって共有されています。
そのため、大規模修繕工事は、区分所有法に基づき、区分所有者全員が共同で実施する必要があります。
したがって、管理組合が中心となり、計画立案から工事完了まで、さまざまな手続きや意思決定が行われます。
一方で、区分所有者間の合意形成がスムーズに進むよう、管理組合は透明性の高い情報公開と丁寧な説明を心がけるべきです。

大規模修繕には何が含まれる?
外壁補修と塗装工事
経年劣化によって傷んだ外壁のひび割れや剥落を補修し、防水性を高めるための塗装工事を行います。
マンションの外観を美しく保つだけでなく、建物の耐久性を向上させる重要な工事です。
例えば、ひび割れの補修、劣化部分の撤去、下地処理、そして仕上げ塗装など多岐に渡ります。
屋上防水工事
雨漏りの原因となる屋上の防水層の劣化を修復する工事です。
防水シートの張り替えや、コーキングによる補修など、雨水の浸入を防ぐためのさまざまな工法が用いられます。
屋上は建物の最上部であり、雨漏りは建物の構造躯体にも大きな影響を与えるため、適切な対策が必要です。
さらに、定期的な点検とメンテナンスを行うことで、防水性能を長持ちさせることができます。
鉄部塗装工事
鉄製の部材(手すり、雨どい、配管など)は、錆びやすいという特性があります。
鉄部塗装工事では、錆びの発生を防ぎ、建物の美観を維持するために、錆び止め塗装や上塗り塗装を行います。
定期的な塗装を行うことで、鉄部の腐食を抑制し、建物の寿命を延ばすことが期待できます。
また、適切な塗料選びも重要です。
給排水管更新工事
長年使用された給排水管は、経年劣化によって腐食や破損が生じ、漏水事故が発生するリスクが高まります。
給排水管更新工事では、老朽化した給排水管を新しい管材に交換することで、漏水事故の防止と安全な水供給を確保します。
例えば、交換工事には、配管の撤去、新しい配管の設置、そして接続作業などが必要になります。

大規模修繕の頻度は?
一般的に12年に1度実施
大規模修繕工事は、一般的に12年を目安に実施されることが多いといえます。
これは、鉄筋コンクリート造のマンションの寿命を考慮した上で、適切な改修時期とされているためです。
しかし、これはあくまで目安であり、必ずしも12年ごとに行われるとは限りません。
また、建物の劣化状況や環境によって異なるため、柔軟な対応が必要です。
建物の劣化状況や環境によって異なる
建物の劣化状況や、周辺環境(海沿いか否かなど)によって、修繕時期は早まる場合もあります。
例えば、塩害の影響を受けやすい沿岸部にあるマンションでは、より頻繁な修繕が必要となる可能性があります。
そのため、定期的な点検と専門家による診断が重要になります。
長期修繕計画に基づいて決定
実際の修繕時期は、専門会社による建物の劣化状況の調査や、長期修繕計画に基づいて決定されます。
長期修繕計画は、マンションの維持管理において非常に重要な役割を果たしています。
また、計画的な修繕を行うことで、修繕費用を効率的に管理し、住みやすい環境を維持することが可能です。
さらに、長期修繕計画は定期的に見直し、必要に応じて修正することが重要です。

大規模修繕の費用はどのくらい?
マンションの規模や工事内容によって異なる
大規模修繕工事の費用は、マンションの規模(戸数、専有面積)、工事内容、使用する材料などによって大きく異なります。
数千万円から数億円規模になるケースもあります。
そのため、事前に費用を見積もり、資金計画を立てることが重要です。
積立金で賄うのが一般的
大規模修繕工事の費用は、事前に積み立てられた修繕積立金で賄うのが一般的です。
しかし、積立金の額が不足する場合には、区分所有者から一時金として追加で費用を徴収する必要が生じることもあります。
そのため、積立金の額が適切かどうか、定期的に見直す必要があります。
不足する場合は一時金が必要となる場合も
積立金が不足した場合、追加徴収が必要になります。
そのため、事前に積立金の状況を把握し、適切な積立金の額を設定しておくことが重要です。
また、必要に応じて、積立金の増額や一時金の徴収について、区分所有者間で合意形成を図る必要があります。
大規模修繕の流れは?
長期修繕計画の作成
まず、専門会社に依頼して建物の劣化状況を調査し、長期修繕計画を作成します。
この計画では、今後の修繕工事の内容、時期、費用などを詳細に示します。
また、長期修繕計画は、区分所有者にとって重要な情報源となるため、分かりやすく作成する必要があります。
コンサルタントの選定
長期修繕計画の作成や、工事の進捗管理を行うコンサルタントを選定します。
コンサルタントは、専門的な知識と経験を活かし、修繕工事の円滑な進行をサポートします。
また、コンサルタントの選定にあたっては、実績や費用などを比較検討することが重要です。
設計施工会社の選定
コンサルタントのアドバイスを参考に、設計施工会社を選定します。
会社選びは慎重に行う必要があります。
また、設計施工会社の選定にあたっては、技術力や費用などを比較検討することが重要です。
工事の実施と完了後の検査引渡し
選定された会社によって工事が行われます。
完了後は、検査を行い、問題がないことを確認してから引渡しが行われます。
また、工事中は、近隣住民への配慮も重要です。
まとめ
マンションの大規模修繕工事は、マンションの寿命を延ばし、資産価値を維持するために不可欠な工事といえます。
工事の内容、頻度、費用、そして工事の流れを理解することで、マンション管理組合の活動への参加や、マンション購入時の判断材料として役立つでしょう。
また、大規模修繕工事は、居住者の快適な生活環境を守るためにも重要な役割を果たしています。
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