屋上改修工事のスケジュールを組むためのポイントとは?費用からメンテナンスまで解説
屋上は、建物の最上部であり、常に雨風や紫外線、そして温度変化といった厳しい自然環境にさらされています。
そのため、建物の寿命を左右する重要な部位でもあります。適切な防水対策は、建物の資産価値を維持し、快適な空間を保つために不可欠です。
しかし、屋上防水工事は専門的な知識が必要なため、いつ、どのような工法で、どのくらいの費用をかけて行うべきか、迷うオーナーも多いのではないでしょうか。
この記事では、屋上改修工事のスケジュールを最適に組むためのポイントを解説します。
屋上防水工事の耐用年数と劣化症状とは
一般的な耐用年数と影響要因
屋上防水工事の耐用年数は、使用する工法や建物の構造、気候条件などによって大きく異なります。
一般的には10~20年とされていますが、適切なメンテナンスを行うことで、その寿命を延ばすことが可能です。
逆に、メンテナンスを怠ると、耐用年数よりも早く劣化が進行し、深刻な被害につながる可能性があります。
主な影響要因としては、紫外線による劣化、雨水の浸透、温度変化による伸縮、建物の老朽化などが挙げられます。
特に、紫外線は防水材の劣化を促進する大きな要因であり、定期的なトップコートの塗り替えが重要になります。
早期劣化の兆候と発見方法
屋上の防水層は、目に見えない部分で徐々に劣化が進んでいきます。
そのため、早期発見が非常に重要です。
早期劣化の兆候としては、以下の様なものがあります。
・色褪せ
防水層の色が褪せてくるのは、劣化の初期段階を示すサインです。
一見問題ないように見えますが、色褪せはひび割れや剥がれの始まりである可能性が高いです。
・ひび割れ
乾燥収縮やコンクリートの中性化などによって、防水層にひび割れが生じます。
小さなひび割れでも、そこから雨水が浸入し、内部構造の腐食や雨漏りを引き起こす可能性があります。
・剥がれ
防水層が剥がれるのは、劣化がかなり進んでいる証拠です。
特にシート防水では、継ぎ目部分からの剥がれが目立ちます。
剥がれから雨水が浸入すると、深刻な被害につながる可能性があります。
・膨れ
防水シートが部分的に膨らむのは、内部に水分が溜まっていることを示唆しています。
施工不良や結露などが原因となるケースが多く、放置すると剥がれや雨漏りにつながります。
・水たまり
屋上に水たまりができるのは、排水機能の低下や床の歪みなどが原因です。
常に水たまりがある状態は、防水層の劣化を加速させます。
・雑草の生育
屋上に雑草が生えることは、排水溝の詰まりや防水層の損傷を示唆する可能性があります。
雑草の根が防水層に達していると、防水性能を著しく低下させる可能性があります。
・雨漏り
これは、防水層が完全に破損し、雨水が建物内部に浸入している状態です。
雨漏りは、建物の構造材や断熱材の劣化を招き、大規模な修繕が必要となる可能性があります。
劣化によるリスクと損害
屋上防水層の劣化は、建物の構造躯体の腐食、雨漏りによる室内設備の損傷、テナントへの影響、修繕費用の増加など、さまざまなリスクを伴います。
雨漏りによる損害は、修復費用だけでなく、営業停止による機会損失など、計り知れない損失につながる可能性があります。
早期発見と適切なメンテナンスによって、これらのリスクを最小限に抑えることが重要です。

最適な屋上改修工事スケジュールの組み方
工事着手時期の選定
工事着手時期は、天候に左右されやすいことから、施工期間を考慮し、雨の少ない時期を選ぶことが重要です。
一般的には、春から秋にかけての期間が適しています。
ただし、具体的な時期は、建物の状況や施工内容、施工会社の都合などを考慮して決定する必要があります。
また、工事期間中は、建物の利用に支障が出ることがありますので、テナントへの影響も考慮しなければなりません。
工程表の作成と期間設定
工事の工程表を作成し、各工程に必要な期間を設定することで、工期全体を把握することができます。
工程表には、調査・設計、資材調達、施工、検査など、すべての工程を盛り込む必要があります。
各工程の所要時間は、施工内容や規模によって異なりますので、施工会社と十分に相談して決定する必要があります。
また、予期せぬ事態が発生する可能性も考慮し、余裕を持ったスケジュールを立てることが重要です。
予算配分と資金調達方法
屋上改修工事には、多額の費用が必要となる場合があります。
そのため、事前に予算を立て、各工程への費用配分を計画することが重要です。
予算には、工事費用だけでなく、設計費用、検査費用、その他諸経費なども含める必要があります。
資金調達方法は、自己資金、融資、補助金など、さまざまな方法があります。
それぞれのメリット・デメリットを比較検討し、最適な方法を選択する必要があります。

屋上防水工事の種類と費用
ウレタン防水の特徴と費用感
ウレタン防水は、液状のウレタン樹脂を吹き付けたり、ローラーで塗布する工法です。
比較的安価で施工でき、凹凸のある屋根にも対応できるため、多くの建物で使用されています。
耐用年数は8~12年程度とされていますが、トップコートの塗り替えなどのメンテナンスを適切に行うことで、寿命を延ばすことが可能です。
費用は、平方メートルあたり数千円から数万円と、施工面積や使用する材料によって大きく変動します。
シート防水の特徴と費用感
シート防水は、ゴムや塩化ビニールなどのシートを接着剤で貼り付ける工法です。
ウレタン防水に比べて耐久性が高く、太陽光発電パネルの設置にも適しています。
耐用年数は10~15年程度です。
費用は、平方メートルあたり数千円から数万円と、使用するシートの種類や施工面積によって変動します。
ただし、シートの継ぎ目や端部は剥がれやすい部分なので、丁寧な施工が求められます。
FRP防水の特徴と費用感
FRP防水は、ガラス繊維で強化したプラスチックを塗布する工法です。
軽量で耐久性が高く、コストパフォーマンスに優れているため、近年注目されています。
耐用年数は10~15年程度です。
費用は、平方メートルあたり数千円から数万円と、使用する材料や施工面積によって変動します。
アスファルト防水の特徴と費用感
アスファルト防水は、アスファルトを浸透させたシートを貼り付ける工法です。
厚みのある防水層が得られ、耐久性が高いのが特徴です。
耐用年数は15~25年と、他の工法に比べて長寿命です。
しかし、重量があるため、建物の構造によっては施工できない場合があります。
費用は、平方メートルあたり数万円から数万円と、他の工法に比べて高価です。
また、施工には熟練した技術が必要となります。

屋上改修工事のメンテナンスと注意点
定期点検と予防保全
屋上防水工事の寿命を長く保つためには、定期的な点検と予防保全が不可欠です。
点検では、ひび割れ、剥がれ、膨れ、水たまりなどの劣化症状がないかを確認します。
また、排水溝の詰まりや雑草の生育などもチェックする必要があります。
予防保全としては、トップコートの塗り替え、排水溝の清掃などが挙げられます。
修繕工事の必要性と判断基準
点検で劣化症状が見つかった場合、修繕工事が必要となる可能性があります。
修繕工事の必要性の判断は、劣化の程度、雨漏りの有無、建物の構造などを考慮して行う必要があります。
軽微な劣化であれば、部分的な修繕で済む場合もありますが、深刻な劣化の場合は、全面的な改修が必要となる場合があります。
施工会社選びと契約上の注意点
施工会社を選ぶ際には、実績、技術力、価格などを比較検討することが重要です。
依頼前にしっかりと見積もりを取り、比較検討することで、最適な会社を選ぶことができます。
また、契約書には、工事内容、費用、工期、保証内容などが明確に記載されていることを確認する必要があります。
不明な点があれば、会社に確認し、納得した上で契約を締結することが重要です。
まとめ
屋上改修工事は、建物の寿命を左右する重要な工事です。
適切なスケジュールを組むためには、防水工事の種類、耐用年数、劣化症状、メンテナンス方法などを理解し、建物の状況や予算、工期などを考慮する必要があります。
早期劣化の兆候を早期に発見し、適切なメンテナンスを行うことで、建物の寿命を延ばし、修繕費用を抑えることが可能です。
信頼できる施工会社を選び、契約内容を十分に確認した上で工事を行うことが重要です。
計画的なメンテナンスと適切な対応によって、建物の資産価値を最大限に維持しましょう。
当社ではFRP防水・ウレタン防水・アスファルト防水など、6種類の防水工法を用意し、建物の状態や用途に応じて最適な方法をご提案。
建物の劣化状況やお客様の予算に合わせた柔軟な施工プランを提示できる点も大きな強みです。
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