マンション屋上防水工事の基礎知識!種類・施工手順・施工会社選びのポイントまで解説
マンションを管理するオーナーの皆さま、住居の維持管理はどうされていますか。
快適な生活を送るためには、日々の清掃や設備の点検はもちろん、建物の老朽化対策も欠かせません。
特に、風雨に直接さらされる屋上は、経年劣化が進行しやすく、防水層の機能が低下することで雨漏りなどの深刻な問題を引き起こす可能性があります。
そこで今回は、マンションの屋上防水工事について、その必要性から種類、施工手順、施工会社選びのポイントまで詳しく解説していきます。
マンション屋上防水工事とは?
マンションの屋上防水工事とは、雨漏りを防ぐために、屋上に防水層を形成する工事のことです。
屋上は、雨水や直射日光に常に晒されているため、建物の他の部分よりも劣化が早く進んでしまいます。
防水層は、建物を雨水や湿気から守る重要な役割を担っており、適切な時期に防水工事を施工することで、雨漏りによる建物へのダメージを防ぎ、快適な住環境を維持できます。
1:雨漏りの影響
雨漏りは、建物の躯体への影響の他、住居空間にも悪影響を及ぼします。
例えば、以下のような問題を引き起こす可能性があります。
・内装の腐食やカビの発生
・家具や家電の故障
・健康被害
内装の腐食やカビの発生は、見た目の悪化だけでなく、健康被害にもつながります。
カビは、アレルギーや喘息の原因となることがあり、特に小さなお子さんや高齢者のいる家庭では注意が必要です。
また、家具や家電の故障は、修理費用がかかるだけでなく、生活へ支障をきたす可能性もあります。
2:防水層の劣化
防水層は、経年劣化によって、ひび割れや剥がれが発生し、防水性能が低下していきます。
例えば、以下のような要因が考えられます。
・紫外線による劣化
・温度変化による伸縮
・雨水や風による浸食
紫外線は防水層を劣化させるため、日当たりの良い屋上の防水層は特に劣化の進行が早いです。
また、温度変化によって防水層が伸縮を繰り返すことで、ひび割れが発生する可能性もあります。
さらに、雨水や風による浸食も、防水層の劣化を促進する要因となります。
3:防水工事の必要性
屋上防水工事は、建物の耐久性を維持し、快適な住環境を守るために非常に重要な工事です。
定期的な防水工事によって、雨漏りを防ぎ、建物の寿命を延ばすことができます。
適切な時期に防水工事を施工することで、雨漏りによる建物へのダメージを防ぎ、住居の価値を維持することができます。
また、防水工事を行うことで、建物の耐久性を向上させることができ、長期的なコスト削減にもつながります。
マンション屋上防水工事の種類と特徴
マンションの屋上防水工事には、様々な種類があり、それぞれの工法には特徴、メリット・デメリットがあります。
建物の構造や予算、耐久性など条件によって適切な工法を選択する必要があります。
*ウレタン防水
ウレタン防水は、液状のウレタン樹脂を塗布して防水層を形成する工法です。
1:メリット
・価格が比較的安価
・施工が容易
・複雑な形状にも対応可能
2:デメリット
・耐久性が他の工法に比べて低い
・乾燥時間が必要
・仕上がりが職人の技術に左右される
ウレタン防水は、他の工法に比べて価格が安く、施工が容易なため、多くのマンションで採用されています。
しかし、耐久性が低いというデメリットがあるため、定期的なメンテナンスが必要となります。
また、乾燥時間に時間がかかるため、工期が長くなる場合もあります。
*シート防水
シート防水は、ゴムや塩化ビニール製のシートを貼り合わせて防水層を形成する工法です。
1:メリット
・耐久性が高い
・施工が比較的簡単
2:デメリット
・価格がウレタン防水に比べて高い
・シートの継ぎ目に水が浸入する可能性がある
・施工時に騒音や振動が発生する
シート防水は、ウレタン防水に比べて耐久性が高く、施工も比較的簡単です。
しかし、価格が高く、シートの継ぎ目に水が浸入する可能性があるというデメリットもあります。
また、施工時に騒音や振動が発生するため、周辺住民への配慮が必要です。
*アスファルト防水
アスファルト防水は、アスファルトを熱して溶かし、屋上に塗布して防水層を形成する工法です。
1:メリット
・耐久性が高い
・価格が比較的安い
2:デメリット
・施工方法が複雑
・環境への負荷が大きい
アスファルト防水は、耐久性が高く、価格も比較的安価です。
しかし、施工方法が複雑で、環境への負荷が大きいというデメリットがあります。
近年では、環境への配慮から、アスファルト防水を採用するケースは減少しています。
*FRP防水
FRP防水は、ガラス繊維強化プラスチックを用いて防水層を形成する工法です。
1:メリット
・耐久性が高い
・耐薬品性に優れている
・軽量
2:デメリット
・価格が高い
・施工方法が複雑
FRP防水は、耐久性が高く、耐薬品性にも優れているため、化学薬品を使用する工場などの屋上に採用されることが多いです。
しかし、価格が高く、施工方法が複雑であるため、一般のマンションなどではあまり採用されていません。
マンション屋上防水工事の施工手順
マンションの屋上防水工事は、以下の手順で行われます。
1:下地調整
既存の防水層を撤去し、下地となるコンクリート面を清掃、補修します。
ひび割れや凹凸を補修し、平滑な状態にします。
下地調整は、防水層の密着性を高めるために非常に重要な工程です。
適切な下地調整を行うことで、防水層の耐久性を向上させることができます。
2:プライマー塗布
プライマーは、防水材と下地との密着性を高めるための接着剤のような役割を果たします。
プライマーを塗布することで、防水層の剥がれを防ぎます。
プライマーは、防水材の種類によって適切なものが異なります。
そのため、施工会社に適切なプライマーを選定してもらう必要があります。
3:防水材塗布
プライマーが乾燥したら、ウレタン樹脂やシートなどの防水材を塗布します。
防水材の種類によって施工方法が異なります。
ウレタン防水の場合、ローラーや刷毛を使って塗布します。
シート防水の場合、シートを貼り合わせて防水層を形成します。
4:トップコート塗布
防水材が乾燥したら、トップコートを塗布します。
トップコート自体に防水機能はありませんが、紫外線や雨水から防水層を守る保護層としての役割があります。
防水層の耐久性を向上させるためにとても重要なものです。
マンション屋上防水工事を依頼する時のポイント
マンションの屋上防水工事を依頼する際は、信頼できる施工会社を選ぶことが重要です。
1:施工実績
これまで、どのような工事を施工してきたのか、実績を調べるようにしましょう。
特に、マンションの屋上防水工事の実績がある会社を選ぶことが大切です。
施工実績を調べることで、会社の持つ技術力や信頼性を判断することができます。
また、過去の工事でどのような問題が発生したのか、どのように対応してきたのかを知ることもできます。
2:対応の速さ
問い合わせに対する対応が迅速な施工会社を選びましょう。
迅速な対応は、工事の進捗状況やトラブル発生時の対応の早さを期待できます。
問い合わせへの対応が遅かったり、連絡が途絶えがちだったりする会社は、信頼性に欠ける可能性があります。
3:説明の分かりやすさ
工事の内容や費用について、分かりやすく説明してくれる施工会社を選びましょう。
不明な点は丁寧に質問して、納得いくまで説明を聞きましょう。
工事の内容や費用について専門用語ばかりで説明されても、なかなか理解できません。
分かりやすく説明してくれる会社を選ぶことで、安心して工事を任せられます。
4:保証
工事内容に対する保証があるかどうかを確認しましょう。
保証があれば、万が一、施工後に問題が発生した場合でも安心して対応できます。
保証の内容は会社によって異なります。
保証期間や保証内容をよく確認し、納得できる保証内容の施工会社を選びましょう。
5:アフターフォロー
定期的な点検や修理など、アフターフォローが充実している施工会社を選ぶことが大切です。
アフターフォローが充実している会社は、施工後のトラブル発生時にも対応してくれるため、安心です。
まとめ
マンションの屋上防水工事は、雨漏りを防ぎ、建物の耐久性を維持するために非常に重要な工事です。
適切な時期に、信頼できる施工会社に防水工事を依頼することで、建物の資産価値を守ることが可能です。
この記事で紹介した内容を参考に、マンションの屋上防水工事について理解を深め、定期的な建物のメンテナンスをご検討ください。
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