アスファルト防水劣化診断で建物を守る!早期発見と対策についてわかりやすく解説
屋上は、建物の重要な部分でありながら、その状態は日々の生活の中ではなかなか確認しづらいものです。
気づけば雨漏りが発生し、多額の修繕費用がかかる…そんな事態を避けるためには、日頃から屋上の状態に気を配り、適切なメンテナンスを行うことが不可欠です。
特に、建物の防水性を担うアスファルト防水は、経年劣化によるトラブルが懸念されます。
そこでこの記事では、アスファルト防水の劣化診断で何をチェックすべきか、そのポイントをご紹介します。
アスファルト防水の劣化診断の重要性とは
早期発見によるコスト削減効果
アスファルト防水の劣化は、初期段階では目視では分かりにくいことが多く、気づいた時には雨漏りが発生しているケースも少なくありません。
例えば、小さな亀裂から雨水が浸入し、それが徐々に広がり、天井にシミとして現れるといったケースです。
しかし、早期に劣化を発見し、適切なメンテナンスを行うことで、大規模な修繕工事や、雨漏りによる二次被害(例えば、建材の腐食、カビの発生、電気系統のショートなど)を未然に防ぐことができます。
大規模な修繕工事は、費用(数百万円から数千万円規模になることも)だけでなく、工事期間中の業務への影響(テナントへの影響、生産性低下など)も考慮する必要があります。
仮に、1平方メートルあたり10万円の修繕費用がかかると仮定し、100平方メートルの屋上で雨漏りが発生した場合、1000万円の費用が必要となります。
早期発見によるコスト削減は、建物の維持管理において非常に大きなメリットと言えるでしょう。
小さな亀裂や剥離を放置すると、それが原因で広範囲にわたる損傷へとつながる可能性があり、結果的に多大な費用と時間を費やすことになります。
例えば、小さな亀裂から雨水が浸入し、下地コンクリートを腐食させ、最終的には全面的な防水層の張り替えが必要になるケースも考えられます。
定期的な点検と早期の対処は、長期的な視点から見て、経済的な負担を軽減する効果が期待できます。
例えば、5年ごとの定期点検で10万円の費用がかかると仮定しても、1000万円規模の修繕費用を回避できれば、大きなコスト削減効果が期待できます。
建物の寿命延伸への貢献
アスファルト防水の劣化は、防水層だけでなく、笠木や排水ドレンといった周辺部にも影響を及ぼします。
雨水が建物内部に浸入すると、鉄筋の腐食やコンクリートの中性化を招き、建物の構造強度を著しく低下させる可能性があります。
これは、建物の寿命を縮めるだけでなく、地震などの災害に対する耐震性を弱めることにもつながり、最悪の場合、倒壊のリスクを高める可能性もあります。
アスファルト防水の定期的な劣化診断は、建物の寿命を延ばすための重要なステップです。
早期に問題点を発見し、適切な処置(例えば、亀裂部分のシーリング、部分的な防水層の補修など)を行うことで、建物の耐久性を維持し、安全性を確保することができます。
建物の寿命を長く保つことは、資産価値の維持にも直結し、建物の売却や賃貸において有利に働くでしょう。
例えば、定期的なメンテナンスを実施している建物は、そうでない建物に比べて、高い評価を得られる可能性が高いです。

アスファルト防水の劣化診断チェックポイント
防水層の亀裂や剥離の確認
防水層は、屋上を雨水から守る最も重要な部分です。
経年劣化によって、紫外線や雨風による影響を受け、亀裂や剥離が発生することがあります。
これらの小さな損傷は、雨水の浸入経路となり、雨漏りの原因となります。
例えば、アスファルト防水層にヘアークラックと呼ばれる細い亀裂が多数発生したり、部分的に防水層が剥がれていたりするケースです。
防水層の表面を注意深く観察し、亀裂、剥離、膨れ、ひび割れなどがないかを確認しましょう。
特に、防水層の継ぎ目(シートの重ね合わせ部分)や、排水ドレン周辺(雨水が集中しやすく、劣化しやすい)は、劣化が進行しやすい箇所です。
これらの部分には、より細心の注意を払って検査することが重要です。
また、防水層の表面に苔や藻が生えている場合も、防水層の劣化が進んでいる可能性があります。
これは、防水層の表面に水分が滞留していることを示唆しており、防水機能の低下を示す兆候です。
例えば、緑色の苔や黒色の藻が確認された場合は、その周辺の防水層の状態を重点的に確認する必要があります。
笠木の腐食や破損の確認
笠木は、屋上の外周部を囲む立ち上がり部分(パラペット)の頭頂部を保護する部分で、雨水の侵入を防ぐ重要な役割を担っています。
金属製の笠木は、サビや腐食によって劣化し、モルタル製の笠木は、ひび割れや欠損によって機能を失う可能性があります。
例えば、金属製の笠木では、サビによる穴あきや、塗装の剥がれが目視で確認できる場合があります。
モルタル製の笠木では、ひび割れや欠け、剥離などが観察されることがあります。
笠木に亀裂や破損、腐食が見られる場合は、雨水が浸入しやすくなり、雨漏りの原因となるだけでなく、建物の美観を損なう可能性もあります。
定期的な点検で早期に発見し、必要に応じて補修(例えば、サビ止め塗装、ひび割れ部分のモルタル補修など)を行うことが大切です。
排水ドレンの詰まりや破損の確認
排水ドレンは、屋上に降った雨水をスムーズに排水するための重要な設備です。
ゴミや土砂の堆積によって詰まりが発生したり、経年劣化によって破損したりすると、雨水が滞留し、防水層への負担が増加します。
例えば、落ち葉や砂利などがドレンに詰まって排水不良を起こしたり、ドレン本体が破損して亀裂が入ったり、排水口が傾いていたりするケースが考えられます。
ドレンの周囲は、雨水が集中しやすい箇所であり、防水層の劣化が進行しやすい部分でもあります。
ドレンの周囲に亀裂や剥離、膨れなどがないかを確認する必要があります。
また、ドレンの排水能力が低下している場合も、注意が必要です。
排水が滞ると、防水層に負担がかかり、雨漏りの原因となる可能性があります。
例えば、豪雨時に排水が追いつかず、屋上に水が溜まった状態が長時間続くと、防水層への負担が大きくなり、雨漏りのリスクが高まります。

アスファルト防水の劣化診断方法をご紹介
目視検査による劣化状況の把握
アスファルト防水の劣化診断は、まず目視検査から始めます。
屋上に上がり、防水層、笠木、排水ドレンなどを注意深く観察することで、亀裂や剥離、腐食、詰まりなどの劣化状況を把握できます。
例えば、ルーペなどを用いて、細かい亀裂や剥離の有無を確認します。
また、防水層の表面の色や質感の変化にも注目します。
ただし、目視検査だけでは、防水層の内部の状態(例えば、下地コンクリートの腐食状況など)や、目に見えない小さな損傷(例えば、アスファルト層内部の空洞など)を見つけるのは困難です。
目視検査では、表面的な劣化状況を把握することに留まり、内部の劣化状況を正確に把握するには限界があります。
そのため、目視検査に加えて、専門会社による精密な検査が必要となるケースも多いです。
専門会社への依頼と診断結果の活用
目視検査だけでは判断できない場合や、より詳細な診断が必要な場合は、専門会社に依頼することが重要です。
専門会社は、目視検査に加えて、専門機器を用いた検査を行うことで、防水層の内部状態や、目に見えない損傷を正確に把握することができます。
例えば、赤外線サーモグラフィーを用いることで、防水層の温度差から内部の水分量を測定し、漏水の有無や劣化の程度を判断することができます。
また、打音検査やピンホール検査などを行い、防水層の内部の空洞やピンホールの有無を確認することも可能です。
専門会社は、診断結果に基づいて適切な修繕方法(例えば、部分補修、全面改修など)や、修繕費用などを提案してくれます。
診断結果を正確に理解し、適切な対策を講じるために、専門会社との綿密なコミュニケーションが大切です。
例えば、修繕方法のメリット・デメリット、費用対効果などを丁寧に説明してくれる会社を選ぶことが重要です。

アスファルト防水劣化診断費用と会社選び
診断費用相場と費用内訳
アスファルト防水の劣化診断費用は、建物の規模(屋上の面積、建物の構造など)、診断内容(目視検査のみか、専門機器を用いた検査を行うかなど)、調査範囲(屋上全体か、特定の箇所かなど)によって大きく異なります。
一般的には、数十万円から数百万円の範囲で変動します。
費用内訳としては、検査にかかる費用(人件費、交通費、機器使用料など)、診断レポート作成費用、出張費用などが含まれます。
信頼できる会社を選ぶことが大切です。
例えば、見積もり内容が明確で、不明な点がない会社を選ぶことが重要です。
信頼できる専門会社選びのポイント
専門会社を選ぶ際には、以下の点を考慮することが重要です。
・経験と実績
多くの実績を持ち、アスファルト防水の劣化診断に精通した会社を選び、過去の施工事例や顧客からの評価などを確認することが重要です。
・資格と技術
防水施工技能士などの資格を持つ技術者が在籍している会社を選び、保有資格や技術力について確認しましょう。
・対応と説明
丁寧な対応をしてくれる会社を選び、診断結果の説明を分かりやすく、専門用語を避け、素人にも理解しやすい言葉で説明してくれる会社を選ぶことが大切です。
・保証
診断内容や修繕工事に対して、適切な保証(例えば、工事完了後の保証期間、保証内容など)を提供してくれる会社を選びましょう。
・口コミや評判
インターネット上の口コミや評判を参考に、会社の信頼性を確認しましょう。
まとめ
アスファルト防水の劣化診断は、建物の維持管理、そして資産価値の維持に不可欠です。
早期発見によるコスト削減効果、建物の寿命延伸への貢献は計り知れません。
防水層、笠木、排水ドレンなどのチェックポイントを意識し、目視検査に加え、必要に応じて専門会社への依頼も検討しましょう。
信頼できる会社選びは、適切な診断と修繕工事を行う上で非常に重要です。
定期的な診断と適切なメンテナンスによって、建物の安全と資産価値を守りましょう。
雨漏りなどのトラブルを未然に防ぎ、安心して建物を所有し続けるためには、専門家による定期的な点検と適切なメンテナンスが不可欠です。
早期発見・早期対応を心がけ、建物を長く大切に使い続けるための第一歩を踏み出しましょう。
例えば、5年毎の定期点検を計画的に行うことで、建物の状態を常に把握し、適切なメンテナンスを実施することができます。
当社では完全自社施工にこだわり、中間マージンを省いた適正価格を実現しています。
ビルやマンションの屋上防水において、FRP防水・ウレタン防水・アスファルト防水など多様な工法を用意し、建物の状況や予算に応じた最適なプランを提案いたします。
直接職人が対応するため、スピーディーかつきめ細やかなサービスが強みです。
ビルやマンション、アパートのオーナーで、屋上防水を検討している方はお気軽にお問い合わせください。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
マンション、ビルの屋上防水なら阪神防水センターにお任せ下さい!
阪神防水センターはビルやマンションの防水工事に特化した専門企業です。
お客様の大切な建物をしっかりと守るために、最適な防水工法をご提案いたします。
大阪・神戸を中心に関西エリアでの防水工事をお考えでしたらまずはお気軽にご相談ください。
お問い合わせは、お電話またはメールにて承ります!
相談無料・診断無料・見積もり無料
お電話の場合はこちら:0120-69-1670
メールの場合はこちら:お問合せ専用フォーム
屋上の無料診断はこちら:無料診断依頼用フォーム
料金表についてはこちら:工事メニュー別の料金ページ
施工事例も定期的に更新しておりますのでぜひご覧ください!

お気軽にお電話ください