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塗膜防水とシート防水の違いは?特徴や選び方のポイントを解説

2024.10.07 お役立ちブログ

住宅の寿命を左右すると言っても過言ではない防水工事。

しかし、いざ防水工事が必要になったとき、「塗膜防水」と「シート防水」のどちらを選べば良いか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
どちらも建物を雨水から守る重要な役割を担いますが、使用する材料や施工方法が異なります。
この記事では、塗膜防水とシート防水の違いについてご紹介します。
それぞれのメリット・デメリットがあるので、この記事を参考に自信を持って最適な防水工法を選んでください。

塗膜防水とシート防水の違いは?

塗膜防水とシート防水は、どちらも建物を雨水から守るための重要な防水工法です。

しかし、使用する材料や施工方法が大きく異なるため、それぞれの特性を理解した上で、建物の構造や用途、予算などに最適な方法を選ぶことが大切です。

塗膜防水

塗膜防水とは、液状の防水材を塗布して防水層を作る方法です。
塗膜防水は、その名の通り、液状の防水材を建物の表面に塗布することで防水層を形成する工法です。
建物の形状に沿って均一に塗布することができ、複雑な形状の建物にも対応できます。
また、塗膜防水は、既存の防水層の上に重ね塗りすることもできるため、改修工事にも適しています。

シート防水

一方、シート防水は、シート状の防水材を建物の表面に貼り合わせて防水層を形成する工法です。
シート状の防水材は、一般的にアスファルトや塩化ビニール、ゴムなどから作られており、耐久性や耐水性に優れたものが多くあります。
シート防水は、比較的施工が簡単で、短期間で完了できるというメリットがあります。

塗膜防水の特徴とメリット・デメリット

塗膜防水には、ウレタン防水、FRP防水、シリコン防水、アクリル防水など様々な種類があり、それぞれに特徴があります。
その中でも特に優れた、ウレタン防水とFRP防水についてここではご紹介します。

1:ウレタン防水

ウレタン防水は、弾性があり、ひび割れに強いのが特徴です。
そのため、地震や温度変化による建物の動きにも強く、ひび割れから雨水が浸入するのを防ぐ効果が高いと言えます。

また、柔軟性が高いため、建物の動きに追随しやすく、ひび割れやクラックの発生を抑制する効果も期待できます。
さらに、接着力が高く、様々な素材に密着する性質があるため、コンクリートや金属、木材など、様々な素材の建物の防水に使用できます。
また、既存の防水層の上に重ね塗りすることも可能です。

ただし、ウレタン防水は、紫外線に弱く、経年劣化しやすいというデメリットもあります。
紫外線に長時間当たると、劣化が進んでしまい、防水性能が低下する可能性があります。
そのため、定期的なメンテナンスが必要となります。

2:FRP防水

FRP防水は、ガラス繊維を樹脂で固めたもので、軽量で強度が高く、耐水性、耐候性、耐薬品性に優れた素材と言えます。
そのため、工場や倉庫などの耐久性が必要な場所や、水圧のかかる場所などに適しています。

また、耐薬品性や耐候性にも優れており、長期にわたって防水性能を維持できます。
FRP防水は、耐薬品性や耐候性にも優れているため、化学薬品を使用する工場や、屋外で厳しい環境にさらされる場所などに適しています。

一方で、FRP防水は、施工が複雑で、費用が高いというデメリットがあります。
また、FRP防水は、紫外線に弱く、経年劣化しやすいというデメリットもあります。
そのため、屋根やベランダなど、紫外線に直接当たる場所にFRP防水を採用する場合は、定期的なメンテナンスが必須となります。

シート防水の特徴とメリット・デメリット

シート防水には、塩ビシート防水、ゴムシート防水など様々な種類があり、それぞれに特徴があります。
では、実際にどのような特徴を持つのでしょうか。

1:塩ビシート防水

塩ビシート防水は、デザイン性に優れ、工期が短いのが特徴です。
この工法は、塩化ビニール製のシートを建物の表面に貼り合わせて防水層を形成する工法です。
シートには、様々な色や柄があり、建物のデザインに合わせて選ぶことができます。
また、軽量で柔軟性があるため、施工が簡単で、短期間で完了できます。

さらに、塩ビシートは、様々な色や柄があり、建物のデザインに合わせて選ぶことができます。
そのため、デザイン性を重視する住宅のベランダや屋上などに適しています。
加えて、比較的安価に施工できるため、予算を抑えたい場合にも適しています。

一方で、塩ビシート防水は、耐久性が低いというデメリットがあります。
塩ビシートは、紫外線や熱に弱く、長期間紫外線や熱にさらされると、劣化が進んでしまい、防水性能が低下する可能性があります。
そのため、塩ビシート防水を採用する場合は、定期的なメンテナンスが必要となります。

2:ゴムシート防水

ゴムシート防水は、耐候性や耐熱性に優れており、耐久性が高いのが特徴です。
そのため、工場や倉庫などの耐久性が必要な場所や、高温になる場所などに適しています。

さらに、ゴムシートは、柔軟性があり、建物の動きに追随しやすく、ひび割れやクラックの発生を抑制する効果も期待できます。
これは、建物の構造上の問題や経年劣化によるひび割れなどが発生した場合でも、ゴムシートがその動きに追随することで、ひび割れを拡大させない効果があるためです。

また、耐薬品性があり、耐候性にも優れているため、屋外で厳しい環境にさらされる場所にも適しています。

一方で、ゴムシート防水は、施工が複雑で、費用が高いというデメリットがあります。
また、ゴムシート防水は、紫外線に弱く、経年劣化しやすいというデメリットもあります。
ゴムシート防水は、紫外線に弱く、長期間紫外線にさらされると、劣化が進んでしまい、防水性能が低下する可能性があります。
そのため、屋根やベランダなど、紫外線に直接当たる場所にゴムシート防水を採用する場合は、定期的なメンテナンスが必須となります。

塗膜防水とシート防水、どっちを選ぶ?

塗膜防水とシート防水、どちらを選ぶかは、建物の構造や用途、予算などを考慮して判断する必要があります。

例えば、築年数が長く、ひび割れが発生している場合は、弾性のある塗膜防水が適しています。
塗膜防水は、液状の防水材を塗布するため、建物の形状に沿って均一に塗布できます。
そのため、ひび割れなどの不陸がある場所でも、しっかりと防水層を形成できます。
また、塗膜防水は、既存の防水層の上に重ね塗りすることもできるため、改修工事にも適しています。

一方、強度や耐水性を重視する場合は、ウレタン防水やFRP防水などのシート防水が適しています。
シート防水は、シート状の防水材を貼り合わせて防水層を形成するため、強度や耐水性に優れています。
また、比較的施工が簡単で、短期間で完了できるというメリットがあります。

また、予算が限られている場合は、塗膜防水の方が比較的安価に施工できます。
塗膜防水は、材料費や施工費が比較的安価なため、予算を抑えたい場合に適しています。

それぞれの防水工法にはメリット・デメリットがあるため、建物の構造や用途、予算などを考慮し、専門業者に相談して、建物の状況やニーズに最適な方法を選びましょう。

まとめ

塗膜防水とシート防水は、どちらも建物を雨水から守る重要な役割を担う防水工法ですが、使用する材料や施工方法が異なります。
それぞれの防水工法にはメリット・デメリットがあるため、建物の構造や用途、予算などを考慮して、最適な方法を選ぶことが大切です。
専門業者に相談し、建物の状況やニーズに最適な方法を選ぶようにしましょう。

当社は、ゼネコン・ハウスメーカーでの経験豊富な職人が現地調査を行った上で防水工事の内容をご提案させていただき、施工いたします。
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